発信することの成否が問われている

私個人的にはまず、芸能人の流産に関する一連の報道について違和感があります。果たして報道することに意味はあるのだろうか?当事者である夫婦だけではなく、残された遺族の方々の気持ちも考えると「本当に情報発信すべきことなのか?」と思います。今ではSNSも普及し、情報の拡散速度はとても早いです。SNSを介し、近所で口コミを通してそういった話が蔓延するのも早いです。それを報道することは本人たちを息苦しくさせているような気がしてなりません。
出来れば妊娠の段階で事務所と相談した上で、公表するか非公表にして薄々と産休に入るか選択できるような環境こそが芸能界全体に整備されていくことが必要となってくるでしょう。
また、芸能人の傾向としては高齢出産が多いと思います。不安定な職業であるからこそ、一個人としてお仕事が安定的にもらえている時期に第一線を退くのは産後のキャリアを考えると、大きな不安となるのでしょう。そうしていくうちに、時間が流れ、結果的に高齢で出産を迎えるというケースが多いと思います。経済的に若年齢で出産するハードルが高いのです。やはり、必要な手当や費用を事務所や芸能界全体でサポートしていくことが必要だと思います。
芸能界という特殊な世界だからこそ、長年培われている構造的な問題を解決しなければなりません。
アメリカでは有名歌手のビヨンセさんが過去の流産を告白していますが、気持ちの整理がついてから又は時間が経過してから発信することも一つ手段かとは思います。